2008/5/31 がらんのどう



人間一人が、全身全霊、それこそ「死」を覚悟して、何か一つの作品。
小説、ゲーム、アニメ、映画、実写。どれでもいいから作ることができたら、とんでもない作品になると思う。
でも、現実社会において、一つの作品に一つの意思が全て通ることなどなくて、他人の手を介した段階で必ず歪みは生じてしまうと思う。
だけど、そうでもしないと作品は形になることなどなくて、それでは誰の目にも留まらないのである。

劇場版 空の境界 第四章を観てきました。虎舟です。
冒頭から、なにやら訳のわからないことを言い始めましたが、この四章を造るという事はそれだけ大変なことだろうなと思ったんで。
仮に、私がこの作品に関わっていて、近藤さんから「君、四章ね」なんて言われても、「ごめんなさい、それだけは勘弁してください」と泣いて謝るだろう。(ここまで書いたところで、四章作んのも楽しくね?と思ったりしている)
それだけ、この作品は 難しい と思うのだ。
虎でいうところの、荒耶軸でもなく(一章、三章、五章)、殺人考察軸でもない(二章、七章)、それでいて六章ほど長くもなく、且つ、明確な敵もいない。
それでいて観て楽しくなければ、(おそらく)空の境界で唯一の失敗じゃね?なんて言われるのである。
滝口さんの苦労はひとしおだったのではないかと思ったりした。

で、
作品は、相変わらず梶原さんの音楽が秀逸で、式と魍魎の戦闘シーン(特に最後の直死のシーン)なんかは原作のままですごく良かったです。
それに、劇場版のスタンスに慣れてきたからか、エンディングテーマの挿入タイミングは脳内とドンピシャだった。それがちょっと嬉しかった。
橙子の二重人格が如実に出てて、眼鏡ありの人格の方がなんかかわいくね?つーか、三章のパンプの紹介映像の橙子がタバコ吸ってる絵がかわいくね?なんて思う虎舟でしたー

補足)
この日記は、最初違う記事を掲載していたんですが、「楚材晋用」っぽくないと思ったので差し替えましたー。前の記事を誰も見てないことをいのりつつ。六月一日に書いてたりしたり。

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